北海道@アンモナイト日記

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zoom RSS キャナドセラス ☆   ミスチカムとミニマムの関係

<<   作成日時 : 2016/02/11 01:19   >>

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               キャナドセラス・ミスチカム 50mm

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               キャナドセラス・ミニマム 35mm

日高地方 カンパニアン (もーりんコレクション)

1つのノジュールの中から2種類のキャナドセラスが出ました。



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まず、下の図

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Canadoceras mysticum Matsumoto,1954 Holotype

キャナドセラス・ミスチカムの模式標本 D 92.5mm U 25.0mm 27%

独特の周期的な肋をもつことが

キャナドセラス属の中での本種の特徴です。





次の図 赤い矢印の標本は

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Canadoceras minimum Matsumoto & Miyauchi, 1984 Holotype

キャナドセラス・ミニマム の模式標本 D 29.0mm U 6.3mm 22%

3cmほどの小型の種。 へそは狭く、肋が密集します。



両種とも 肋上(へその肩)の突起が穏やかで目立たなく

注意しないと見過ごしてしまいます。





パキディスカス科のアンモナイトは、この2種あたりから

扁平化&へその突起を作らない道を歩んでいるかのようです。

キャナドセラス → パタジオシテス → パキディスカス






次の写真は、羽幌図鑑にキャナドセラス・ミスチカムとして載せたものです。

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青い矢印の2つは、ミスチカムっぽいのですが、

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赤い矢印の半分に割れた小さな個体は

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ミスチカムの未成年殻?

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それとも、ミニマム??

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キャナドセラス・ミスチカム と キャナドセラス・ミニマムは

全く同じ時代(カンパニアンのスフェノセラムス・シュミッティーゾーンの上部)から

産出します。

しかも、私の標本では1つのノジュールの中から

ミスチカムとミニマムらしき個体が見つかりました。



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りんぞうさんのフィールド(K浜−1,2)でも

同じように1つのノジュールの中から

ミスチカムとミニマムが見つかるのでしょうか?





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Matsumto & Miyauchi,1984では次のように書かれている!?

・・・ような気がします (^_^;)
  


         ※要注意 もーりん訳(中学校レベルです)



「両種はいくつかの点で似た特徴を持っている。

 しかし、私たちの考えは C. minimum を C. mysticum の

 未成年殻とするものではない。」


「本種はC. mysticumとは区別できる独立種である。

 しかし、C. mysticumから矮小化して派生した種

 なのかもしれない。」





*****************************************************




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もーりんの考察



@ C. minimum と C. mysticum は雌雄の関係かもしれない。(*^_^*)


A しかし、これを裏付ける証拠がないから、やはり別種にしておくのが妥当。


B C. minimum が C. mysticum から派生したのであれば

  C. minimum は 時代的にやや遅れて出現してほしいなあ。


C この2種類が別種だとすると、サメとコバンザメのような

  共生関係を結んでいたのかも???





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コメント(24件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます〜
とってもわかりやすい、考察ありがとうございました!
こうしてまとめると、2種はやっぱり別物なのだな〜と思いました。
そしてもーりんさんのキャナドセラスにたいしての、
格別な気持ちが伝わりました。
いつか羽幌産のキャナドを採って下さいね!
コニアシアン
2016/02/11 09:26
初めまして、hntと申します。
いつも拝読し、勉強させて頂いています。昨年キャナドを5個採れたこともあり、前回今回と自分にとってホットな話を目にすることができたため、初コメントを試みました。考察、非常にわかりやすく、頷けるものでした。素人の戯言かもしれませんが、小さいものしか出ていないからミニマムなのですよね。5p以上の大きなミニが出ればきっぱりミスチとは別モノとできるのでしょうか。数を集めてグレーゾーンを明らかにしていくのが最善でしょうか。んん、難しいですね。
それと、まだ挑戦したことがないため日高の話題はとても魅力的で、参考になりました。これからも拝読させてください。ありがとうございました!
hnt
2016/02/11 15:07
ミスチとミニマムに関して、とても参考になりました。
まずはK浜産でミスチとミニマムが共産しているノジュールについてですが、今も過去も・・しっかり分類が出来て保管しているものが見つかりません。
でも、何個か二つ以上含まれているものはありますが、それがミニマムなのかは・・よく分かりません。
近日、時期も時期ですので・・(笑)また僕のブログに画像を載せてみますので、アドバイスを頂ければ嬉しいです。

また、ミニマムはC. mysticumから矮小化して派生した種とありますが・・
ミニマムの産出率から固体異種とは違うということなんですね。
とにかくミニマムもミスチも幼殻の内は・・まったく見分けができない!同一種かも?と、ある(Y)博士号を取得した方が言っておられたのを覚えています。
りんぞう
2016/02/11 15:38
こんばんは、論議も多く素晴らしい内容だと思いました。
まさに、こうした検討は面白いですね〜
これは、以前から最終的には同一種でまとめたほうが良いと思いますが
あっ  あまり首をつっこむと怒られそうですので
キャナドの種類を比較して個体を多く見ていますと、この二個はなんとも
もーりんさんの見解は、その辺をついていると思いますし。
サメとコバンザメなんかも良いですね
サメの歯も近年、更に見直しがかかっておりますから
アンモナイトもそうなっていくと思います。
アルビアン
2016/02/11 18:44
キャナド論争がまた勃発しましたね(笑) キャナドと無縁の私は指を咥えて見ているしかありませんが、やはり化石であるために外部形態が重要なキーになってしまいます。工業製品なら個体差はありませんが、そこは生き物なので個体変異もあるでしょうし。やはり同一産地で数を集めるのが近道なのかもしれません。ブログの本文とみなさんのコメントを興味深く拝見させていただきました。
ZX9-R
2016/02/11 19:04
キャナドセラス ミニマム キャナド ミスチカムこの2種は見直しが必要になってくると思います。内容も素晴らしいと思います。我が地元稚内市でもこのパターンが出て来ればありがたいと思います。
エース吉田
2016/02/11 20:46
どうもわちもです〜(+∀+)!!
キャナドさんはあまりに縁が無さすぎて、なんともかんともなのですが〜!!
いつも、もーりんさんの解説はめっさ分かりやすくて勉強になるます。
もーりんさんのご推察...
1の可能性はあるますが、たしかに2の理由で断定はできませんよね。
3は分岐した後であれば同じノジュールに含まれててもOKですよね。
4についてですが、ミスチカムとミニマムがどの様な形かは不明ですが、
共生していたとすると、他のアンモとの組み合わせよりも
ミスチ&ミニマの化石がやや多く見つかる気もしたり、
互いの寿命が違うならば、同時に死んで化石になるとも限らない様な気もしたり。
もとろん
2016/02/11 22:33
コニアシアンさん
いつもコメントありがとうございます。(^_^)
アンモナイトを始めた頃はユウパキディスカスが
欲しくて欲しくて、ひたすら沢歩きをしました。
次にカッコいいなあと、その存在を知ったのが
キャナドセラスです。道北の白いのがほしーいい(*_*)
コニアシアンさんが一番欲しいのは、何でしょうか?
もーりん
2016/02/12 18:03
hntさん
はじめまして。コメントありがとうございます。\(^_^)/
キャナドセラスを5個もゲットされたとは!
しかも日高ではないということは、憧れの道北、保存状態ピカイチの
キャナドですか? 超うらやましいです。
以前、当ブログにて4回にわたり、キャナドセラス・ヨコヤマイと
コスマチの関係についてやったことがあります。
ブログ内検索を使って見ていただけると嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。m(__)m
もーりん
2016/02/12 18:15
hntさん
羽幌図鑑のキャナドセラスのページに
5cmのミニマム?を載せてあります。
この標本、ミスチカムかも?
自信がありません。(^_^;)
もーりん
2016/02/12 18:19
りんぞうさん
ぜひ、りんぞうさんのコレクションで
このことをさらに発展させてください。
ミスチカムをいくつか分解して
未成年殻の形を見てみたいです。
私にはコレクションが少ないので
できませーん。(^_^;)
もーりん
2016/02/12 22:12
もーりんさん
丁寧なお返事、ありがとうございます!
はい、N川のです。5個とはいえ小さいのが主で、いわゆるビニバリのは5pの1つだけ。キャナドは昨年初めて手にしたため全く知識不足ですが、キャナドとはいえパキ科、中心がしっかりした美しいものは多くない印象です。今年こそ、ですね。
もーりんさんの記事、多分ほぼ全部拝読させてもらってますよ。勿論コスマチ・ヨコヤマイの関係、とても参考になりました。ただ経験が浅く、同定となると全然自信が持てません、これから勉強していきます、すみません!笑
手元の羽幌図鑑、再確認しました。すっかり記憶落ちしてました、ただこれがミニマムですと、素人の私には「何がミニマム(最少)か!」とツッコミたくなります。大したこと言えずすみません、素人ですので、大目にみてください…。
私も皆様の活躍やブログ開設の風潮に影響を受けて「石拾いの日記」というブログを始めましたので、もし見つけて一目見ても頂けたら幸いです。こちらこそ、これからよろしくお願いします!
hnt
2016/02/13 00:38
お久しぶりです。
興味深く拝読しました。

キャナドは、日高方面、S主別川とCRRで
それぞれ2個体ずつ採集しただけなので、よく分からないアンモです。

未クリーニングで放置してあるので、
時間ができたら、ちまちまと削ってみようかと思いました。

fossil1129
2016/02/13 11:14
fossil1129さん
数年前にN地域の沢で、本州から来た方に
お会いしました。
「キャナドセラスはN産はいらない。
S主別の標本が欲しい。」と言っていました。
相当のマニアだと思いました。
そのかたはfossil さんではありません。(^_^;)
もーりん
2016/02/13 15:23
 さすがの見解です!

 手元に清●産と遠●産の両種とノジュールがあります。
 残念ながらミスチカムについてはノジュールに他種が入っておらず、単体ばかりです。
 ミニマムについては、比較的大きなノジュールにいろんな種類が入っていますが、ミスチカムっぽいのは今のところ見えません(クリーニングすればでてくるかも?)他にはテシオが入っています(●別のサンプルです)。クリーニングが楽しみです。
 
 さて、ミスチカムですが、大きなものをバラバラにして、小さくしてもミスチカムの形状をしています(たまたま割れたものがあります)。1.5p程度のミスチカムと同サイズのミニマムを並べてもやはり違うかなぁ〜と思います。
 ミニマムのあまり大きなものは持っていませんが、どのサンプルも「ミニマム」と言った感じに見えます。
 雌雄であれば、小さい内は同じ形状で大きくなるにつれて形状が変化していく生物が多いような気がします。なので、ミスチカムとミニマムは違うものなのかなぁ〜と感じます。

 ●主別って額●●の支流でしょうか?最近鹿撃ちに通っているような気が・・・・鹿獲ってキャナドも獲って・・・・欲出し過ぎか??

2016/02/13 17:31
アルビアンさん
サメもいろいろと見直しの議論があるのですね。
一匹の歯にも部分によって形に違いがあるのですか?
前歯、犬歯、臼歯? (*_*)
キャナドセラスもそうですが、ユウパキディスカスも
テシオエンシスってどんなのか、よくわかりません。
ハラダイも典型的なものもあれば、変異のバリエーションも
いろいろあるような気がしています。(^_^;)
もーりん
2016/02/13 19:59
ZX9-Rさん
正常巻きはわりと古くから記載されていますが、
ZX9-Rさんの分野である異常巻きとなると
さらに数段ミステリアスですね。
巻のパターンのバリエーションはもちろん
完全体がわかっていない種類がほとんど。
奥が深いです。
何だろう・・・・?
多くの先輩愛好家は疑問をもちながら
天国に旅たって行かれたのでしょうね。(^_^;)
もーりん
2016/02/13 20:19
エース吉田さん
稚内、よいところにお住まいなのですね。
H浦には何度か行ったことがあるのですが
K浜はまだです。
北海道博物館で展示されたIZさんの
キャナドセラスコレクションには
ため息が出る思いでした。
素晴らしい発見をしてくださいね。
応援していますよー\(^_^)/
もーりん
2016/02/13 20:29
もとろんさん
ひとつずつ丁寧な考察とコメントありがとうございます。
3についてですが、両種は全く同じ地層のゾーンから
出ているようなんです。
時代的に多少のズレ(ミスチカムがやや古い
地層から出始め、少し遅れてミニマムが出てくる)が
ないと何だか変だなーと思うでやんす。(^_^;)
もーりん
2016/02/13 21:50
&さん
詳しいコメントありがとうございます。
ミスチカムはバラしてもミスチカムなのですね。
道北では両種の共産ノジュールが思ったほど
ないというのも、とても興味深いです。
総〇〇方面にも? &さんは鹿討ちもされるのですか!?(*^_^*)
もーりん
2016/02/13 22:05
hntさん
またまた、たくさんのコメントありがとうございます。
ビニバリキャナドセラス、いいですね。
ぜひ、貴兄のブログでいろいろな角度からの
写真を載せてくださいね。
わたしもゲットしてみたーいい\(^_^)/
もーりん
2016/02/13 22:13
○主別シリーズあたりはシカの越冬地なんです。でも、今年は冬眠していない熊が居て手こずっています。仕事の関係でも毎月歩いているんですよ。
宿○別の方がよく歩きますが、化石的にはイマイチですね。
&
2016/02/13 22:49
&さん
毎年早春に穂別地域に行くのですが、
鹿の死体をたくさん見かけます。
ヒグマも肉食化? 
いつも鈴だけで歩いていますが
熊スプレーを持ったほうがいいですか?(^_^;)
もーりん
2016/02/14 09:07
穂別は札幌から近いため、サンデーハンターがよく入ります。
もしかしたら、マナーがよろしくないハンターがぶん投げていった残滓かもです。
シカもたくさんいるので自然死も当然でます。自然死するシカはほぼ沢で死ぬと言われています。
熊スプレーは銃以外では最終手段です。できればハンマーとタガネを打ち鳴らしながら猛アピールし、先に立ち去ってもらうのが最良ですよ。
&
2016/02/15 21:47

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