北海道@アンモナイト日記

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zoom RSS キャナドセラスの混乱 パート3

<<   作成日時 : 2014/09/11 05:43   >>

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みなさん、こんばんは



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キャナドセラス・コスマチ 完模式標本(国立科学博物館所蔵のレプリカ)


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松本達郎先生が1954年に新種として記載(図版は日本化石集から引用)




前回までの内容をチョー簡単にまとめると



キャナドセラス・ヨコヤマイ と キャナドセラス・コスマチ は

同一種かもしれない? 
(@_@;)


ということです。







今回は、さらにキャナドセラスの混乱についてお届けします。



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松本先生は、この1954年出版の

「北海道とサハリンの白亜紀アンモナイト V」で

上の写真の標本、キャナドセラス・コスマチを新種として記載しています。


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また、この論文で ヨコヤマイについては属名を

パキディスカスからキャナドセラスに訂正するとともに、

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中型〜大型サイズの標本を追加しています。

ところが、日高地域から産出した

これらの標本と、神保小虎先生が記載した標本が

あまり、似ていない・・・・。

同一種であることに疑問が残るということです。





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(神保小虎先生が1894年に記載した

キャナドセラス・ヨコヤマイは直径44mmの未成年殻)


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以上をまとめると、


@ ヨコヤマイ = コスマチ  かも?

A ヨコヤマイが2つ存在する(J:神保 / M:松本)
   
  J : へその周りに明瞭な突起がある3〜4センチのキャナドセラス
  
   M : 側面がふっくらとした10センチオーバーのキャナドセラス 






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今日のアンモナイト

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Canadoceras  sp. 日高産 もーりんコレクション

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Canadoceras mysticum (ミスチカム) かなと思っていたが、

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へその肋と突起が、Canadoceras kossmati の模式標本に似ている・・・・

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ますます、わからなくなってきた・・・・ (@_@;)




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今回の内容は、重田先生からお聞きした内容をもとに、

まとめましましたが、先生のチェックを受けていません。

わたしの勝手な思い込みで、トンチンカンな部分があるかも

しれません・・・・。 (@_@;)

重田先生に迷惑がかかることは、私にとっては

いちばん悲しいことです。


また、今回引用した Matsumoto,1954 の論文は

10年ほど前に、Y先生からいただきました。

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「ネコに小判」、いや「ブタに真珠」 でしたが、

最近になって、ようやく活用できるようになってきました。

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                   Y先生のメモ



あらためてY先生に感謝します。 <(_ _)> 


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コメント(12件)

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種の同定は難しいということが改めてわかりました。例えば現生種の蝶でも、同定が難しくゲリアタニアを調べたり、交配して生殖能力があるか確認したりしていますよね。ましてや化石だと外部形態に頼るしかなく、更にいっそう困難になります。
Y先生メモのコンプレッサムはキャナドではなく、パタジオになっているというのも興味深いです。キャナドにまったく縁の無い私は、薄いキャナドを見るとプゾシアにしか見えず、気房部にある突起に気が付くと、今度はパタジオとの区別が付きません。
たしか、りんぞうさんが以前に、K浜から出るある種のキャナドがパタジオに見えるとブログに書かれていました。かなり鋭い意見のように思えます。
ZX9-R
2014/09/11 07:00
みなさんスゴイですねー。サスガです。
私にはサッパリわかりません。
でも生きてる生物等でも判別は難しいのに
過去の生物なんかわかるわけない!!って感じですよね。
DNA鑑定とか出来れば別なのかもしれませんが・・・。
そうそう、蝶も春型とか夏型とかありますものね。汗
じゅりあ
2014/09/11 07:24
もーりんさんコレクションで日高産のキャナド・・
一枚目の写真ですが気室部の肋がずいぶん細かく見えミスチにしては
太くコスマチにしては若干スリムぽい感じです。

いずれにしても、まずは北海道中のキャナドをいっぱい集めて、いままでの権威あるキャナドの論文は一旦無いものとして・・一から重田先生に研究してもらうのが一番の早道と思います。
ま、僕的に・・キャナドの基本は3種類でいいかと。
ミスチカム、ムルチ、ヨコヤマイそして+α(僕の所持しているモノ)(爆)
りんぞう
2014/09/11 18:41
関西人としては、Pachydesucus awajiensisを、
Canadoの新種として記載されたこともあったりして、
わからんちんのアンモです。

和歌山のカンパニアンからの標本なんかも併せて研究していただけたらうれしいです。
fossil1129
URL
2014/09/11 20:03
アカデミックな内容にう〜んと頭をぐるぐると回転させた結果、これはきっと雌雄の違い!と勝手に結論付けました。
博識な各ブロガーさんや専門の方には申し訳ないですが、私にはそれ以外思いつきません(笑)。後は生息環境の違いが肋に変化をもたらしているのかも・・。

りんぞうさんが仰るように道内のキャナドを一同に集めて研究するのも謎解明の一番の近道なのかと思いました。
apogon2
2014/09/11 21:25
ZX9−Rさん
今生きている蝶の分類でも相当難しいのだから、絶滅した化石種、ぞれも
殻だけしか残っていない生物を相手にするのに困難が伴うのは当然ですね。
重田先生は、「古生物の分類は研究者の解釈のしかたによっても異なります」
とおっしゃっていました。
もーりん
2014/09/12 20:46
じゅりあさん
蝶の春型、いいですね!
ミヤマカラスアゲハの春型のメスが
とても綺麗で大好きでした。
たしかじゅりあさんのブログで
サカハチチョウが出ていた記憶が。
あれも春型と夏型では、まるで別人のようです。
もーりん
2014/09/12 20:51
りんぞうさん
たくさんのキャナドを見てきている、りんぞうさんの眼力に脱帽です。
羽幌図鑑に載せたキャナドのうち、コスマチはヨコヤマイに、
ミニムスはsp.にするか、載せなければ良かったかなと思いました。
重田先生はカンパニアン〜マストリヒチアンについて、相当の知見を
もっていますので、キャナドの見直しは重田先生にぜひやっていただきたいです。
+αのキャナド、ぜひ公開してください。
もーりん
2014/09/12 21:01
fossil1129さん
Pachydisucus awajiensis ほしいアンモのベスト5の1つです。
本物でなくていいんです。中型のレプリカ、ほしいです。
テロンと装飾がなければ、パキディスカスだとわかるのですが、
アワジエンシスやコバヤシイになると、私は属も不安になります。(@_@;)
もーりん
2014/09/12 21:08
apogon2さん
図鑑とにらめっこをしながら、
あーでもない、こーでもないと話し合うのが、
私たちの楽しみかもしれませんね。
実際にはまあ、いいか!と投げ出すことがほとんどですが。
研究の歴史が長くなればなるほど、過去の論文が
増えてくるので、1つの新種を記載するのも
大変になってくることが、よーくわかりました。(@_@;)

重田先生は、ゴードリセラスの新種を記載するときに
数百編の論文を読む必要があったと、講演会で
話されていました。

もーりん
2014/09/12 21:19
つづきましては、どぅももどえす(+∀+)!!
ZX9-Rさんと同じく、ワタクシめも薄いキャナドはプゾに見えるがですよ。
サハリン…!!行ってみたいです。最近、イモートさんから「駅弁ひとり旅」という漫画を借りたのですが、稚内からサハリンに渡り、あちらの鉄道に乗る巻があるのです。あまりに簡単に行くので、も〜超絶サハリンで化石採取旅をしたい気持ちになってしまい、論文をチラチラ調べてしまいました〜。実際に向うで化石採取をするとなると、いろいろ制約があるのでしょかね〜?いつか、皆様でどぅでしょうか(+∀+;)?
もとろん
2014/09/17 20:14
もとろんさん
海外で化石採集、一度でいいから実現したい夢です!
パッケージツアー、何人かで旅行会社にはたらきかけて
企画したいですね。
アメリカ・サウスダコタにも行ってみたい〜(*^_^*)
もーりん
2014/09/17 20:43

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